おもにマシニングセンタの主軸に採用されているH S K - Aタイプ( I S O 規格:ISO12164-1:2001)と、互換性を持
たせた複合加工機におけるターニング加工に適する新しいHSKシステムです。
国内メーカ17社で共同開発し、2008年にHSK-Tタイプの名称でISO規格(ISO12164-3:2008)に、2013年にはJIS規格(JISB6064-3)に、制定されました。
HSK-Tタイプでは、ミーリング加工に用いられているHSK-Aタイプに対して、主軸のキーとツールホルダのキー溝との公差をより厳しく規定しました。
ターニング加工における刃先の高精度位置決めを実現した、複合加工機に最適なシステムです。
ミーリング加工では、従来からのHSK-Aタイプツールをそのまま使用できます。
※注意
HSK-Tターニングホルダは、フランジ部からの首部を右図の通り太く短く規定しています。
まれに、HSK-Aタイプの複合加工機のATC仕様によっては装着できないことがあるので、事前にご確認下さい。
また、マガジンの隣接工具干渉にもご注意下さい。
優れた接近性によりワークとの干渉を回避
機械B軸(工具主軸)を45度傾けることで、主軸、工具ホルダとワークやチャックとの干渉を防ぐことができます。
刃先を主軸中心に配置し心高精度を向上
刃先の心高は、主軸スピンドルと工具のキーはめあい部のクリアランスに影響されず、より安定した高精度加工ができます。
高剛性・高精度・高信頼性のクランプ機構によりステンレス、耐熱合金などの難削材のターニング加工に最適
1本のツールに同形のターニングインサートを3個装着
ホルダサイズUPによりさらなる高能率加工を実現