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転削加工用コーテッド超硬材種

MV1000シリーズ

切削寿命の基準を覆すコーティング技術が完成

特長

進化した耐摩耗性

新開発Al-richコーティング技術の採用により、高いAl含有比率と高い硬さを兼ね備える(Al,Ti)N膜を採用し、硬さに加え耐酸化性も大幅に向上させたことで、極めて優れた耐摩耗性を実現しました。

進化した耐熱衝撃性

極めて熱に強く、乾式切削はもちろん従来熱亀裂の発生しやすかった湿式切削においても、優れた加工安定性を実現しました。

新開発Al-Rich(アルミリッチ)コーティング

アルミチタンナイトライド(Al,Ti)Nはアルミとチタンの複合化合物であり、非常に硬く熱に強い性質を持つことから、切削工具用のコーティング層として幅広く使用されてきました。

(Al,Ti)NはAl含有比率を増加させることで皮膜硬さが増しますが、従来技術ではAl含有比率が60%以上になると結晶構造に変化が生じ、皮膜硬さが低下していました。

独自技術による新しいコーティングプロセスにより、Al含有比率を高めても結晶構造が変化しないAl-richコーティングを開発し、高いAl含有比率と高い皮膜硬さを実現しました。

転削加工用コーテッド超硬材種 MV1020 / MV1030

MV1020

進化した耐摩耗性、耐熱衝撃性で、鋼、ダクタイル鋳鉄の加工において、これまでにない切削速度での安定切削を実現し、作業時間を大幅に短縮します。

MV1030

新開発Al-Richコーティングの持つ優れた耐摩耗性に、耐欠損性を付与することに成功しました。工具の突発欠損が問題となる、断続加工・湿式加工・ステンレス鋼加工において特に高いパフォーマンスを発揮します。

切削性能

合金鋼SCM440 断続切削耐欠損性比較

MV1030は断続切削でも優れた耐欠損性により、高送り加工が可能です。

 

切削性能

ステンレス鋼SUS304 耐摩耗性比較

MV1030は切込み境界部の損傷が抑制され、大幅な寿命改善が期待できます。

 

合金鋼SCM440 耐摩耗性比較

高強度ダクタイル鋳鉄FCD700 耐摩耗性比較

析出硬化系ステンレス鋼SUS630 耐摩耗性比較

パンフレットの裏面下の年月付の最新情報です。最新情報については総合カタログ及びWebカタログをご参照ください。