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切削工具市場の中国の教育拠点

天津テクニカルセンター

「中国製造2025」という指針のもと、製造業のさらなる成長が期待される中国。今回は、その中国市場をより強力な体制でサポートするため、新たに生まれ変わった天津テクニカルセンターをレポートします。

リニューアルしたMTEC天津

 天津テクニカルセンター(MTEC Tianjin)は、中国のお客様に対して切削加工技術の教育と切削試験サービスを提供する拠点として、2004年に天津菱雲刀具設計有限公司内に設立されました。その後、設立から13年を経た2017年10月に、中国市場の変化とさらなる成長に対応すべくリニューアルオープンしました。天津は、日系企業も古くから進出しており、北京から高速鉄道で30分程度南東に位置しています。天津空港と日本の自動車産業集積地にある中部国際空港とは直行便が運航されています。

 2004年の当センター設立時の中国は「世界の工場」という位置付けでしたが、現在は2015年5月に発表された中国版インダストリー4.0「中国製造2025」を指針として、製造業のさらなる成長が予想されています。自動車メーカーをはじめとした高い技術力を持つ中国のお客様の真のパートナーとなるためには、切削加工の基礎や応用に関する教育だけではなく、最新のCAM/CAE、各種シミュレーション技術、ツーリング支援などの総合的な切削ソリューションを提供していく必要があります。

 三菱マテリアルは、世界中に6つのテクニカルセンターを保有しています。基本的に各センターは、その地域のニーズに応じた設備を導入していますが、それに加え、お互いに種類の異なる設備を効率的に持ち合うことも意識しています。それにより、自国のお客様からの切削試験の要望で自分たちが保有していない設備が必要となった場合に、他国のテクニカルセンターに依頼することが可能になります。例えば、横型のマシニングセンタやHSK100といった設備は天津テクニカルセンターにはありませんが、それらの設備を保有する日本の中部テクニカルセンターと連携を取ることで、お客様のご要望にスピーディーにお応えできるのです。

 また、当センターには日本語の技術資料を中国語へ翻訳する部署もあり、日本で作成された資料を素早く中国語で展開することが可能です。また、ほとんどのスタッフが日本語でコミュニケーションを取ることができ、日本で新たに開発した技術について日常的にスタッフ間で直接会話をすることができるため、日本との情報共有をタイムリーに行えます。

 今後は、お客様のご要望一つひとつに丁寧にお応えしていくとともに、ソリューション技術なども日本から一方的に導入するだけではなく、中国発の最新の切削加工技術を世界へ積極的に発信していきたいと考えています。

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真のパートナーになるために

 私は2008年に入社しました。私の部署は切削試験を行うだけではなく、技術講習会の講師や、お客様の現場における技術サービスまで幅広く担当しています。今まで当センターが実施してきた切削試験は、日本の開発部署から試作品の評価を依頼されるケースが中心であり、お客様からの依頼はほとんどありませんでした。また、お客様への技術講習会には対応していたものの、中国の業界内において、当センターの認知度は低かったように感じています。しかし、この度のリニューアルオープンを好機に広く宣伝を行ったことで、社内外問わず大変多くの方々にご来場いただけるようになりました。生まれ変わった天津テクニカルセンターをぜひ一度ご覧いただきたいと思います。

 近年の中国市場の成長は著しく、製品性能や品質の向上に対する要望はもちろんのこと、この製品はどのように使うのが一番良いのか、というソリューションサービスへの要求もますます高まってきています。当センターは、リニューアルオープンを契機に、お客様向けの切削試験や技術サポートをメインとした活動へ大きく舵を切りました。私たちは「お客様の真のパートナーになる」という目標を常に頭の中に入れ、お客様の真のご要望をしっかりと把握したいと考えています。そうすることで、単なる試験結果の提供にとどまらない、魅力的なトータルソリューションが提供できるものと確信しています。

 当センターに依頼していただければ、最速でかつ最善のアウトプットが得られると、一日も早く中国のお客様に認められるようになることが、当センターの従業員全員の願いです。

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